やぐら底を見つけて低リスクで仕込む
昨今の不安定な相場によりうまく行かない時期が続いており、上がったと思えば急落の繰り返しで高値で掴んでしまう方も多いのではないでしょうか?
こんな時でもしっかり底値を判断し、明確にリスクの少ない位置でエントリーができていれば仮に下落に巻き込まれたとしても売り手が少ない分大きな投げ売りに巻き込まれることも少ないわけです
2022年明けからの不安定な相場により私も中期で仕込んだ銘柄の撤退を余儀なくされておりますがそれでも下値をしっかり見極めてるため損失も皆無
まあこんなときは無理して相場に参加せず、手法などの検証に時間を費やすほうが得策ですね
2022.2月現在ウクライナはまだ市場に織り込まれてませんし経済制裁によるインフレ加速がさらなる市場への暗雲をもたらす可能性もあります
また、この2月決算がコロナからの回復によりどの企業も好決算が続いていて日経の買い支えとなってますが、次の決算期5月にはインフレによる物価高での消費意欲の減退
原材料高や金利の上昇により企業の収益率は間違いなく下がるでしょうし下方決算が目立つと予想されますから買うならその時期!(と勝手に予想)なので今こそ勉強に当ててください
やぐら底は底値を試すひとつの形
やぐら底ってご存知でしょうか?酒田五法のひとつですが
下落局面が続いている中で大きな陰線が出現後、小さな足が続きその後大陽線が出ると相場の転換が示唆されるというもの
相場が下落してきて始めの大きな陰線がセリングクライマックスに該当しその後の小さな足で売り買いが拮抗し、売り玉が整理された頃に買いが勝ち大きな陽線に発展するというもの
相場の底入れ時におこる形と言われてますが、ただこの形が出れば良いってわけではなく、他の要因も含め大局で判断しなければ精度も上がりませんよね
それに教科書通りの足がでるとも限りませんから
ここは実際のチャートを使って詳しくみていきましょう
やぐら底を実際のチャートで解説
それではいくつかの銘柄で見てみましょう
形だけではなくその形に至るまでの背景までを想像できるようになると平面で見ていたチャートが立体に見えてきますよ
まずはこの銘柄
人気のイオンです
黄色矢印で大きく出来高をつけて陰線が出現
決算発表による投げ売りがここでクライマックスを迎えたわけです
ではなぜこの位置で止まったか?
これはかなり遡りますので週足で見てみましょう
2020年7月の安値と並んでますね
このあたりでロールリバーサルとなっていることがわかります
ロールリバーサルについてはこちらの記事で詳しく解説してますので参考にしてください
swing-and-daytrade.hatenablog.com
さてそれをふまえてもう一度日足にもどりましょう
大きな陰線の後小さな足で出来高も平均以上あり買いが入っている状態
底値を割らない動きが確認できました
私ならここで打診インします
前回安値のラインですからそれなりにサポートは効いているとの判断
なるべくサポートの近くでエントリーすることにより、下げた時の損失も軽減できるのです
ただ割ったら即撤退というより、いわゆる逆指値狩りのような形もあるので割った後の動きをみてから判断することが多いです
ちなみにこのイオンのチャート、もう一つやぐら底になりそうでならなかった箇所があるのわかります?
左の方に出来高増えてる箇所
10/7の大陰線ですが、ここはのちに大陽線は出ず上昇はするものの明確に転換したと言い難い形。ただ下げ止まったって感じですね
その後の動きがじれったいのでここで入っていたなら撤退していたかもしれませんが特に明確に下を割っているとも言い難く、難しい展開ではありますね
ここは2020/9/1あたりのラインに並んでいますから2600円がひとつの節目と見ても良いと思いますが
やぐら底を取ろうと思うならやはり後の大陽線は確認できない限りは明確に転換はしていないと判断した方が良いでしょう
では次の銘柄
こちらは少し見極めが難しい形ですが下値のサポートで止まっていることを確認できますから打診インでも良い状況
大きな陰線に出来高は大してつきませんでした
そんなに投げが出ていない模様
始めの赤い上矢印付近、上昇後に十字線や上にヒゲのついたコマの出現で調整が入った局面
このラインを一旦のサポートラインと判断します
オイ!根拠が薄いぞ!と思うでしょw
ではもう少し大きく見てみます?
週足です
黄色い線の辺りに明確なレジサポが存在してるのわかります?
3度上ヒゲで押し戻され、一旦上に抜けてもすぐに戻され下に突き落とされてます
日足に戻りましょう
出来高の裏付けは難しいものの、レジサポラインが明確に機能していて買いが入っているならここで打診インも悪くないかと思います。もちろんこのラインを割れば撤退
少し変則ではありますがやぐら底の形にはなっていると思います
後の陽線もそれほど大きくはないですがそれは大陰線と比べるからで、それまでの陽線とは明らかに違うものと見て取れます
要は大きな下落がどこで止まり、止まった位置で買いが入るのか?これを見極める事ですリスクの少ないエントリーができるわけです
では次の銘柄
人気はないですw板も極薄
それでもチャートはしっかり作られるわけですよ
黄色矢印でやぐら底
前回の安値に見事にピッタリと並んでいますよね
大きな陰線をつけた時の出来高は直近に対して倍近く増えてます
ここでポジションの投げ売りが起こってるわけです
その後の買いも入って十字線が続きます
ええもちろんこれだけ見るとそれっぽく見えますが出来高は数千レベルw
大きく買うと後にさばけませんてw
それでもしっかりチャートは作られるわけですよ
業績は悪くなく
従業員数増やしてますがそれはつまり事業の拡大傾向なのですかね
なんか気になる内容ではあります
GSレギュラーが株主に入ってるのも気になりますね
やぐら底で低リスクな投資を
ではこの銘柄はいかがでしょう?やぐらっぽい形になってはいますがこの後の形が気になりますよね
まさにこれから陽線が出たら完成?って感じ。
これも板は薄くて詰まってませんが1000円のラインがそれなりに強いサポートとなっているのが見て取れます
業績は悪くないですが少しパンの方が足を引っ張りそう
配当利回りはこの位置だと4%とそれなりにあるので需要はありそうな位置です
ただ月曜に暴落が予想されるのでこのラインで止まるかどうかですね
同じく次の銘柄も形はやぐらを作りつつある様子
これも前回の安値と並んだ位置で小さな足が並んでいます
前日は大きな売りを全て吸収した形ですね
これだけ見るとかなり期待できそうですがやはり心配なのは月曜の暴落です
そこでもさらに買いが入るのか?
業績は悪くない
てか、むしろ良いんじゃないですか?決算で売られたのですが内容見るとそんなに悪いとも思えなく、今回の投資も後に生きてくるんじゃないかな?
まとめ
とは言えですよ
やはり底で入るということは逆張りに近い形にもなるので逃げ足は速くを徹底しないと下に引きずり込まれてしまいますからここでも言いましたがあくまで入るなら打診程度です
理想はやぐら底からの反転を確認した後トレンドに乗って買い上がっていくのが良い方法かと思いますよ
そして謝るべき事があります
前回記事でこれから伸びそうな銘柄を2つ紹介しました
マザーズも反転するのではとの推測もあったのですが
予想に反し厳しい結果となりました
ヒューマンに至っては年安更新でかなりの下落となっております
見通しが甘かったとしか言いようがありません
まだまだ勉強不足で反省ばかりです
もっと精度を高めないと!
最後までお付き合いくださりありがとうございました。