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酒田五法はらみ線で売買タイミングを計ってみる

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はらみ線で売買タイミングを計る

はらみ線って何?名前は聞いたことあるけど??

2つ目の足が1つ目の足の枠内に収まる形の事だよ。今回はこの酒田五法で言うはらみ線について解説してみましょう

酒田五法はローソク足の組み合わせで値動きの可能性を計る基本的な形とされてますが、これを複数組み合わせてしてマクロやミクロで見る事も重要と考えてます

ローソク足ひとつ取ってみてもその中にはたくさんの思惑が潜んでまして、日足のローソク足の中に時間足で様々な動きがあり、ミクロからマクロへ動きが伝わっていくイメージでしょうか。

今回はその中でも「はらみ線」と言われる形について実際のチャートを使って解説しましょう。

ちなみに今回使用したチャートは4/29現在のもので今見てる方はチャートが進んでますからリアルタイムのチャートでこの後の展開も確認してみてくださいね。

 

はらみ線を実際のチャートで見てみよう

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はい、これがはらみ線です。1つ目のローソク足の中に2つ目の足がすっぽり収まる形でこのケースは陰線の後に陽線なので「陰の陽はらみ」と呼ばれてます。はらみ線は値動きが膠着している状態を表してます。膠着しているということは保ちあい、すなわち相場が迷っているという事なので、相場が下落している時に出たら転換の可能性が出てきますよね。しかしこれだけで判断するのは早計で、この次の足が上に抜けるか下に抜けるかを見届けないといけません。

そしてよく見ると丸で囲った部分以外にもいくつかはらみ線が確認できますよね。

そしてこのチャート全体を見ても・・・って、この答えは後程ww

はらみ線を実践形式で学ぼう

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それではこのはらみ線を実践的に使ってみよう!

 シキノハイテックのチャートを表示してますが、大きな陽線と陰線ではらみ線が形成されてます。これ、普通に見るとこの足でなんとなくはらみ足だな~程度でサラっと流してしまいがちですが、この大きな陽線からラインを引いてみるとどうでしょう?

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大きな陽線から現在に至るまですべての足が始めの陽線内に収まっていることに気がつきませんか? 11日間にわたってこの陽線内で推移してレンジとなっています。

酒田五法の形として2本の足で判断するのが一般ですが、考え方は時間軸を長くしても同じなのです。週足にすると2つのローソク足ではらみ線となりますからね。

それではこれをどう実践に生かすか?もうお分かりでしょう。このレンジの下限でエントリーして上の抵抗線で抜けなければ手仕舞い。下限を抜けてしまったら損切。

もしくは上の抵抗線を超えたらエントリーでも良いでしょう。

始めの陽線にはたくさんの出来高が詰まってますよね。なのでここの陽線より下にいくと、この出来高の残存含み損組が出てきますから上に行くのは厳しくなりますが、逆に上に抜けると含み益組が下支えしてくれます。この銘柄の場合はIPOなので上がすぐに青天井となってますよね。まあ事業内容も良いのですがそのあたりはご自身で調べてください。今回はあくまでローソク足の形を解説するのに選んだ参考銘柄です。

はらみ線は保ち合いのひとつの形

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次はこのサイバーリンクスで見てみよう

2度にわたってはらみ足が形成されてるのわかりますか?

一度上に抜けたにも関わらず下落してしまいましたが、これは日経が2日にわたって1000円近く下げた日ですのでそれに巻き込まれた形で1段下げてのレンジとなってます。

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①で大きな陰線の枠内で推移、②で移動平均線の上に抜けてここからトレンド転換か?と思うタイミングでの日経大下落、地合いに押し戻されてますがよく見てみると始めの大きな陰線の下ヒゲで止まってるのわかります?そうして見るとこれは始めの陰線内でまだ推移が続いているとも見れますよね

③で新たなはらみ線を形成、そのまま推移しております。この後の展開が楽しみでもありますね。

エントリータイミングとしてはレンジ下限を損切ラインに設定してすぐにエントリー、もしくはレンジ上限と中期線が重なっていることからここを強固な支持線と見るならこのラインを上抜けたタイミングでしょうか。もちろんここではそのラインを割ったら損切です。エントリーの際は損切ラインに近いところで入ることを意識しましょう

他にもワイヤレスゲートのチャートも絶賛はらみ足形成中

大きな出来高を伴なった陽線の中で推移してます。これもレンジ下限である今がタイミングのうちのひとつでしょうか。この前日の大きな出来高も理由がわからないのですが何かあるのかもしれません。もし今現在で何も材料が出ていないのであれば大口が仕掛けた?などと勝手に妄想したりしますが実際どうなんでしょうね。

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はらみ線を絡めてチャート全体を見てみる

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今度は、はらみ足を絡めてチャートの流れをみてみよう

ベクトルのチャートですが包み線やはらみ線がいくつか出てますよね

詳しく見てみましょう

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①ではらみ足1本出ました。これは2ロールリバーサルとなり一旦上昇、ですが出来高が増えていません。この上昇は強くないことがわかります。中期線も上向きとは言えないくらいの緩い感じです。一応は5日線の上に推移してますがここで前回高値に到達しました。

②ここでも出来高が増えず強さは感じられません。そして陽線の後に包み線で陰線が出てます。そのあとも今度は陽線→陰線のはらみ線

ここで少し出来高増やして陰線が続き下落、そして決算は悪くはないのですが投資家の期待を下回った形で追い打ちギャップダウン

④でそこそこの出来高をつけた陰線で一旦下げ止まってます。この陰線が最後の売りだったのか、この時点ではまだ判断はできませんが今のところこの陰線内ではらみ線となって推移しております。

平均的な出来高よりは多い状態で小さなローソク足が続いていることからある程度の売り買いが拮抗してると判断できますね。

この後上に行くかまださらに下がるかはわかりませんが株価が大きく動くためにはこのレンジ期間が必要となってきますし、そのレンジというのははらみ線そのものだったりする事もあるのだと思います

 まとめ

いかがでしたか?

ローソク足も1つではなく複数の足を絡めてチャート全体を見る事でその足の意味合いがわかってくるんだと思います。そして足だけでなく、出来高や平均線など、複数の根拠をプラスしてこそ初めてテクニカル分析というものが機能するんだと思ってください。相場は様々な根拠を絡めて初めて成立するのです。

そして初めのチャートですがコチラ

最後の足がはらみ線となっていますが、一番大きな陽線のヒゲも込みで見るとそのあとの全ての足を包み込んでるのが見て取れますよね。

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