ロールリバーサルで売買タイミングを判断する方法
初心者さん向けチャートテクニカル分析にかかせないロールリバーサル(役割転換)についてお話ししましょう
ロールリバーサルって何?
今まで抵抗になっていたラインが支持線に変わったりその逆になったりする役割転換の事だよ
ふ~~ん、それって美味しいの?w
いや食べ物じゃ・・・これを使うと必ず勝率アップするから!覚えてね(^^♪
ロールリバーサルとは今まで抵抗線になっていたラインが突破されたところから支持線へと役割が変わる事を言います。
このラインはある程度明確なレジサポラインとなるため、多くの投資家が指標にしているラインだとも言えますのでこの手法は基本中の基本とも言えるでしょう。
抵抗線が支持線に変わるロールリバーサル実例
それでは実際のチャート9511沖縄電力を見ながら詳しく解説するよ
①矢印付近、レンジを築いてますがこの辺りでは上か下か迷っている場面ですね。こういったレンジを抜けた時はどちらかに大きく動く傾向があります。
ここから一旦は下落しましたがレンジだったラインを上に抜けると一旦利確売りで下落するのですがサポートラインで反発(②矢印付近)その後も③④と2度サポートされましたね。この②③④と下値を打ってるところで反発を確認できればエントリーです。
ただ④では勢いがなくすぐに下落し、⑤でそのサポートラインを下に抜けてしまい、⑥で先ほどまでのサポートラインがレジスタンスとなり弾かれ下落してしまいます。
これがロールリバーサルです。この位置で役割がサポートからレジスタンスに変わったのです。
⑦ではまたレジスタンスに弾かれようとしていますがここでレンジを築いてます。
中期線が伸びてきていることからひょっとすると上に抜けるかもしれませんね。
次の項目ではそのロールリバーサルを少し応用してみましょう。
ロールリバーサルを応用してエントリーポイントを判断してみよう
次は9416ビジョンのチャートだよ
①②と弾かれて下落してますね。①では一旦上に抜けましたがすぐに下落です。抜けたからと言ってすぐにエントリーすればいいってもんでもないんです。サポートラインを割ったら損切する覚悟で打診しても良いとは思いますが、そのあたりはご自身の資金力との相談ですね。堅実にいくなら待つこと。
②で下に弾かれた後すぐにレジスタンスラインを上に抜けてきました。先ほどのようにこの時点ではまたダマシの可能性もあり、現にすぐ陰線がでていますよね。
ここでは待つも相場、サポートラインに役割が変化しているのを確認してからエントリーです。
そう、一旦下落してきてからサポートを確認できる③の陽線でエントリーですね。ギャップアップした次の陰線あたりで利確か短期線割ったところまで保有するか、どちらかでしょう。
その後一旦下落後に急騰してますが赤いラインが前回高値の抵抗ライン、ここを抜けてきてますので次からはここが支持線となる事でしょう。
それではチャートの一番右にある急騰を取るにはどこでエントリーすべきなのでしょうか?これもロールリバーサルを使うと簡単にエントリーの判断ができます。
ちなみに④⑤でダブルボトムとなってます。
そのあたりのチャートを拡大して表示するとこうなってます。
よく見ると三角持ち合い(ウェッジ型)になっていることがわかりますね。
上値を切り下げながら抵抗ラインに弾かれて下落してきてますが、その斜めの抵抗ラインを⑥で上に抜けました。ダブルボトムからの上抜けで少し強さがうかがえます。
抜けた後に利確の売りが入りましたが今度は斜めのトレンドラインに弾かれて上昇。
⑦の位置ですね。ここでトレンドラインがロールリバーサルとなってます。
エントリータイミングはこのハンマー型陽線でしょうか。
⑧の下落まで我慢できればここで中期線に弾かれて急騰です。この急騰はあくまで結果論で、⑦の時点では上がるかどうかはわかりません。ですが下にサポートがある状態でエントリーすることで得られる安心感はメンタル面でも大きくプラスだと思いますよ。ハンマー陽線でエントリーの後、次の陰線が首つり線となってることからここで半分利確しておくと次の急騰までいくつかは持ち越してるかもしれませんね。
中期線の上に出てるわけですから手仕舞いの目安は中期線割れでも良いですね。損切の目安ラインも近いので下げても大きな被害にはなりません。
ロールリバーサルは斜めのトレンドラインでも応用できるということだね
ロールリバーサルを複合的に考える
次は 9678カナモトのチャート
ここは上に抵抗線と下にサポートがある大きなレンジ帯ですね。チャートの左端では下のサポートラインがレジスタンスになっていたのはわかりますよね。すでにロールリバーサルは形成されています。
①~④まで大きなレンジで上下に動いてきました。この間にエントリーチャンスがいくつかありますよね。
⑤からはレンジが小さくなりました。よく見ると中央にもラインが引けますが意識されてるラインがここにもあるのが見て取れますね。
①付近で中央ラインもみ合い。
②~③にかけての上昇途上でのもみ合い。
③~④の間にも小さなもみ合いがあります。
そして④で反発上昇も⑤で弾かれてます。
③の直近高値から斜めにラインを引いてみましょう。そして④の直近安値からも斜めに引いてみましょうか。すると三角持ち合いになってるのがわかります。
⑦でははじめに引いた水平ラインまで落ちることなく斜めのトレンドラインで反発してますね。これはレンジが小さくなりつつある事を示唆してます。
⑧では斜めのトレンドラインを上抜けましたが上の抵抗線に弾かれてます。揉み合った後に⑨まで下げますがトレンドラインで反発。ここでトレンドラインによるロールリバーサルが発生してます。
トレンドラインが支持線となって機能してるんです。
エントリータイミングはここ⑨三角持ち合いから上抜け後の初押しです。(初押しについてはまた詳しく書くことにしましょう)
⑩では抵抗線に頭を押さえられてます。
ここの陰線で持ち株を半分だけ利確しておくと後は買値まで戻ってもプラスですから、気楽に持っておけますよね。その後は中期線に弾かれて急騰。上の抵抗線も軽く抜きましたね。押し目も作らず上昇なので後からはエントリーしにくい状況ですから、いかに初動を取るかが重要なのかがおわかりいただけると思います。
なるほどトレンドラインを意識すると初動がどこかもわかるね
ダマシの下落に騙されるな
次はダマシについて少しだけ
9717ジャステックのチャートもキレイにロールリバーサルを形成してるのは見てわかりますよね。⑤の位置からサポートラインに役割が変わってますが⑥でラインを割って下落してしまいました。
おや?これだけ見るとロールリバーサルで今度は下に?と見てしまいますがこの部分を拡大してみましょう。
大きな陰線でラインを割ってるのですが出来高がついてきていません。平均程度の出来高でしょうか。
これだけ大きい足なのに出来高増えてないのは不自然な訳で、この陰線はまだ半信半疑で良いと言う事。次の足での判断となります。結果的には2バーリバーサルとなりトレンドは上に変わりますからこのサポートラインはまだ生きているということになります。
2バーリバーサルや出来高についてはまた詳しく書きますが、要はトレンドラインやレジサポラインというものは硬い金属のようなものではなく柔らかいゴムのようなものだと思ってください。時にはローソク足に押されて歪むこともあるのです。
ダマシに騙されてはラインもうまく引けませんからこの辺りはアバウトで良いと思いますよ。
ウムム。。騙されないようにしなきゃ
切りの良い価格ラインも意識されるラインとなる
最後は3540歯愛メディカルのチャートを簡単に見てみよう
高値安値切り下げながら下落。①でトレンドラインを上に抜けましたがこれは確か決算だったと記憶してます。
そこからまた再度の下落も5000の節目で反発してますね。この節目はチャートの左端、抵抗になっていたラインがロールリバーサルでサポートになった形です。
5000などの切りのいい数字は意識されると思ってください。値がさ株なら10000とかの桁が上がる価格がもっとも上がりにくいライン。小型株なら1000とかですね。
あと、時価総額にも意識される価格ラインってのがあって、1000億とか桁が上がるラインが意識される傾向にあるようですね。
こんなのも意識してトレードしてみるとまた違った結果が生まれるのではないでしょうか?
まとめ
初心者さん向けにトレンドラインの考え方をロールリバーサルを用いて解説してみましたがいかがでしたか?
これは基本的な部分なのでここに出来高や他のラインなども組み合わせて複雑なトレードとなってくるわけですが、初めのうちはあまり深く考えずレジサポやトレンドラインでトレードしてチャートに慣れることが重要です。
そしてトレードに再現性を持たせることで他の人が薦めるような銘柄なども雑音になり自分自身で銘柄を探して行くことに繋がります。
とにかくはチャートをたくさん見る事。
上がりやすい形は?
どんな時に反転する?
必ず何かしらのパターンがありますからそれを自身の目で見つけ出してトレードの幅を広げてください。
それでは皆様、最後までご覧いただきありがとうございました。良いトレードを!